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坪倉先生講義

11月4日(月)、振替休日ではありましたが、
震災復興しらかわゼミ生や保健・医療コースの希望者、
総合的な探究の時間で「震災・復興」「教育」をテーマに
している人などを対象に、
福島県立医科大学医学部放射線健康管理学講座主任教授の
坪倉正治先生をお招きして、
放射線医療ならびに福島県民の健康影響に関する講義が行われました。

坪倉先生は、
将来医療に携わる人は、
「こちら(医療従事者)向き=放射線の健康への影響や原発事故後の健康課題について質問する側」から、
「そちら(医療機関にかかる人)向き=質問に答える側」になることを意識してほしいというお話がありました。

東日本大震災・原発事故以後の
福島県民の健康と向き合ってきた経験をお話しいただきました。
ホールボディカウンターを初めて使った時のこと
震災と原発事故による避難に伴う生活変化で
介護などのシステムが働かなくなっていったこと
原爆の被害を受けた広島・長崎の戦後の様子とも比較しながらのお話です。
放射線のリスク認知は固定化しており、
情報も一部から選択的に手に入れてしまう傾向がある。
生徒からの質問にも熱心に答えてくださいました。

講義の後は、グループワークを行いました。

講義を踏まえての感想を述べ合った後、
家族や親戚、県外出身の友人などに、
「福島県の健康影響」についてプレゼンするとしたら
どのような内容を伝えるかを考えました。

グループワークの流れの確認
グループ作業で情報を整理します。
グループごとの話し合いの内容を全体で共有します。
質疑応答の時間には、坪倉先生も加わってくださいました。

今年は能登半島が地震や豪雨で大きな被害を受けました。

東日本大震災・原発事故後、
福島に生きる私たちがどんなことに困り、
どのように考え、どう行動してきたのか、
その経験を積極的に発信していくきっかけになる講義だったと思います。

海外出張からの帰国直後のお忙しい中にもかかわらず、
白河高校で講義をしてくださった坪倉先生、
ありがとうございました。